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東西南北

 日本の東西南北端を並べてみました。(本当の最東端は南鳥島、最南端は沖ノ鳥島、最北端は択捉島だけど・・・)

【最東端】


 納沙布岬というと霧のなかでのスナップが多かったのですが、7月16日、道東を訪れる機会に恵まれたので、国道44号を東へ走りました。

 厚床を過ぎると左手に風蓮湖があらわれます。道の駅「スワン44ねむろ」で小休止。
 浅瀬でタンチョウヅルが餌をついばんでいる姿を見ることができました。
 根室の街を過ぎ納沙布岬を目指します。道道35号を右回りでも左回りでも行けるので、時計回りに回ろうと根室半島の北岸を走りました。
 北方原生花園はちょうどエゾカンゾウが見ごろを迎えていました。
 納沙布岬にある北方館・望郷の家の3階から。水晶島が思ったよりも大きく広がっていました。
 納沙布岬をあとに、今回の目的である根室市郷土資料保存センターへ向かいます。 赤れんが造りの建物は海軍通信隊根室分遣所として建設されたものだそうで、戦後は花咲港小学校の校舎として使用されていました。
 剥製や土器、民俗資料などのなかで目を引くのが樺太に設置されていた「樺太国境標石」
 樺太の日本、ロシアの国境線(北緯50度)に設置されていたものです。


【最北端】



 今回はオホーツク海に沿って北上しました。
 前日に泊まった紋別から国道238号をずーっと北上。緯度が高くなるにつれて高い木は姿を消し、猿払村あたりからは灌木ばかりになりました。
 宗谷岬に到着。「日本最北端の地の碑」と間宮林蔵の立像が建っていました。
 ここから樺太までは43Kmだそうです。ちなみに宗谷岬から稚内市街まで31km、浜頓別市街までは61km。
 晴れていたので裏手にある宗谷丘陵に登りました。
 宗谷丘陵とは、氷河が凍結と融解を繰返すことによって出来た、なだらかな丘陵です。日本では珍しい地形にため北海道遺産に選定されています。

 海峡をはさんで樺太がはっきりと見えました。
 宗谷岬から稚内市街へ向け3kmほど進むと、「間宮林蔵渡樺出港の地」がありました。
 間宮林蔵は、文化5年の樺太探検に先立ち、この海岸に墓を建て、決死の覚悟で出発したのだそうです。


【最西端】



 与那国島を訪れたのは12月23日。羽田を早朝に出発し、石垣島で乗り継ぎました。
 東京では真冬の格好でしたが降り立った与那国空港はTシャツで十分でした。
 島の概略をつかむために、最大の集落である祖内で軽自動車を借りて島内一周してみました。
 先島諸島のなかの孤島である与那国島は、切り立った断崖に囲まれていて砂浜はごくわずかです。特に東崎から南海岸側は、サンニヌ台、軍艦岩、立神岩と断崖奇岩が連続していました。
 南牧場線と呼ばれる海沿いの道を南下し、Dr.コトーの撮影が行われた比川の集落を経て久部良へ。
 日本最西端、西崎の灯台。
 日本でいちばん最後に夕陽が沈むのがこの公園です。東シナ海に沈む夕陽を拝もうとしたんですが、水平線に雲が出ていて叶いませんでした。
「日本国最西端之地」の碑

 このページを作っていたら、日本の東西南北端のうち普通に来れるのはここだけだということに気がつきました。


【最南端】



 石垣島から渡ろうとしたら「海が荒れてるから戻る便は欠航になると思うよ」と言われました。
 波照間島は竹富や西表と違って外洋のため、欠航となる事が多いんだそうです。帰りが欠航になっても波照間島で過ごす時間が多くなるなら・・・とも思いましたが、その後の宿の予約とかが狂ってしまうので、島に渡るのは1日延期しました。
 12月30日、波照間島に上陸。自転車を借りて島内を一周です。島内はサトウキビ畑が広がっています。
 日本最南端は高那崎。写真は竹富町が設てた「日本最南端平和の碑」です。
 このほかに本土の学生が建てたという「日本最南端の碑」や「波照間の碑」があります。
 天国ってこんな所のことかなぁ・・・日本最南端の有人島はそう感じさせる島でした。
 ニシ浜からはコバルトブルーの海をはさんで西表島が見えました。
 赤瓦の民家と石垣、フクギの木。
 山羊を見てるのか、山羊に見られてるのか・・・ のんびりでした。


【最南端2】



 最南端のおまけで硫黄島を載せます。
 北硫黄島、硫黄島、南硫黄島の3島からなる火山列島の中心にある硫黄島は、北緯24度45分。波照間島のほうがちょっとだけ南となります。
 明治時代に入植した目的が硫黄採掘だったそうです。
 太平洋戦争の激戦で知られる摺鉢山が島の南端にあたります。
 摺鉢山の南斜面。
 硫黄島は、現在でも隆起活動が続いており、島のあちこちで噴煙や硫黄ガスが吹き出ています。
 地熱も高く、まさに火山列島といった感じでした。
 摺鉢山から見た南硫黄島。
 南硫黄島は、標高916mのピラミッド形の火山島です。島の周囲は険しい絶壁で、全島が天然記念物かつ原生自然環境保全地域に指定されています。訪問は無理ですね。

 本当の最端である択捉島、南鳥島、沖ノ鳥島に行ってみたいなぁ。
 いろいろ調べましたが、
 択捉島→稚内からサハリン経由という手があるそうですが、問題多し
 南鳥島→最東端の碑があるそうですが・・・
 沖ノ鳥島→蓋にではなく島への上陸は物理的に無理ですね。