たけちん認定 土木遺産 

北海道 旧士幌線 タウシュベツ橋

 大雪山系を越えて石北本線につなごうという旧国鉄の士幌線は昭和14年に帯広〜十勝三股間が全通した路線です。
 昭和30年にダム建設のためルート変更され、旧糠平駅やタウシュベツ橋は湖底に沈むことになりました。しかし新線のほうも糠平〜十勝三股間が昭和53年に、昭和62年には帯広〜糠平間も廃止となり士幌線は全廃されました。
 湖底に沈んだタウシュベツ橋は春先から夏にかけてだけ姿を現すことで有名で、今年もその姿を見ようと情報を集めていました。
 NPOひがし大雪アーチ橋友の会→
 初めて訪れたのは2006年7月15日。早朝のフライトで帯広へ降り立ち、レンタカーで出発。糠平にある鉄道資料館で入手した案内図を参考に、国道273号沿いに残るコンクリートアーチ橋に立ち寄りながらタウシュベツ橋を目指します。目印となる丸山橋を過ぎ、案内板に従って未舗装の林道へ右折。4kmほど進んでから駐車スペースに車を停めて湖畔へ歩きます。200mほど歩いて原生林を抜けると、タウシュベツ橋少しだけ湖面から姿を現していました。
 今回訪れたのは8月20日。いつになく水位が下がっていると聞き、急遽2泊3日で訪ねることにしました。18日は曇っていましたが20日は朝から晴天に恵まれ、神秘的な風景に出会うことができました。

 ⇒千代田堰堤