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5月19日。日本最大の銀山として広く中世ヨーロッパまで名を知られた石見銀山を訪れました。
採掘された銀の積出し港として栄えた温泉津を先に見てから県道を走って大森町へ。伝建地区にもなっている町並みを訪ねてから、奥に進み、現存する間歩(銀採掘のための坑道)へ。
奈良時代から産出していたという話もありますが、本格的な開発は16世紀初頭だそうです。博多の商人が日本海を航行中、陽に輝く山を見つけたのが契機だそうですが、初期は露天掘りで多量の銀が採れたそうなので、まんざら眉唾ではなさそうです。
資料館や出雲古代史博物館などに展示してある間歩の模型をによると、一帯の山々に坑道や空気穴、排水トンネルなどが縦横無尽に掘られ、地下のスケールには圧倒されました。
ちょうど世界遺産登録の可否を巡って論争中の時期に訪ねましたが、地表に残る坑口や鄙びた鉱山街などの概観だけでは計り知れない歴史と技術を感じました。 |
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