|
小国駅跡 |
2009年3月20日、大分の磨崖仏めぐりとセットで旧宮原線の遺構を訪ねました。
宮原(みやのはる)線は昭和29年に熊本県肥後小国駅から 大分県久大本線恵良駅まで開通した路線ですが、25年経った昭和59年に廃止になった路線です。
はじめに終着駅だった肥後小国駅へ。今は道の駅小国ゆうステーションのなかに保存されています。道の駅は賑わっていましたが、駅跡はひっそりと佇んでいました。
国道212号を日田方面へ北上し、右折して県道318号を西へ進むと開けた谷のなかにお目当ての「幸野川橋梁」が見えてきました。
写真では木々に隠れてわかりませんが、6連アーチ橋で、その堂々たる姿は印象的です。この橋梁の完成は昭和14年。当時の物資不足により、鉄筋の代用として竹を用いた竹筋橋だそうです。
当時は土木建築の世界でいろいろ鉄筋の代用品が研究され、試行錯誤のすえ竹が最も適しているということで用いられたそうです。いまでも中国の建築物には竹がコスト安のため用いられることが多いそうですが、日本の橋梁で現存しているのは数少ないそうです。
幸野川橋梁からそのまま県道を進むと国道387号との立体交差手前に北里橋梁。よく見ると5連のアーチです。すぐ脇、国道387号沿いには旧北里駅のホームも残っていました。
国道387号に入って西へ進み、山川温泉入口付近からは開けた谷に2つのアーチ橋が見えました。どちらも3連アーチで双子のような堂山橋梁と塩井川橋梁です。
このあと9連曲線アーチで知られる廣平橋梁を目指しましたが、ブログなどで探しにくいとの評判どおり見つけられません。目印となる岡本豆腐店とその先の細い道まではわかったのですが、結局わからず。日も暮れてきたし、今夜福岡空港から帰宅だし・・・。もう一回よく調べて再訪することにして旧宮原線探訪を終えました。 |
|