たけちん認定 土木遺産 

函館 戸井線

 2009年8月9日、夏休みに道南を訪れました。
 函館空港でレンタカーを借りて最初に向かったのが旧戸井町にある戸井線のアーチ橋。国道278号を恵山方面に走ると汐首岬の集落の上に8連のアーチがありました。
 津軽海峡は、ここ戸井と青森の大間の間が18.7kmと一番狭く、昔から国防上の重要地点でした。(津軽海峡は今でも国際法上、領海3海里で、海峡の中央部は外国船が自由に往来できるから・・・)
 そんなわけで五稜郭から戸井まで軍事線路が計画されたそうです。
 国道沿いにいくつも橋脚やトンネルや盛土区間を見ることが出来ますが、圧巻は、ここ旧戸井町の8連コンクリートアーチだと思います。
 青函トンネルは東ルート、西ルートが議論されて、結局、津軽半島側のほうが海底が浅いということで西ルートが採用されました。もし距離が短いということで東ルートが採用されていれば、この戸井線も陽の目をみたかもしれないなぁ。
 本州側も同様に大間まで鉄道を伸ばす計画だったそうです。
 ⇒笹流ダム