たけちん認定 土木遺産 

青森  大間線


 2009年8月12日。
 3日前に函館(旧戸井町)に遺る戸井線のアーチ橋を見に行ったんですが、飛行機の空席をチェックすると三沢行きの便に1席だけ空きがあったので、津軽海峡を挟んだ本州側のアーチ橋跡を見に行くことにしました。
 国防上の意味から津軽海峡を挟んで北海道側に戸井線、本州側の下北半島最北部に大間線の建設が計画されました。
 結局、戦時下の物資不足などで建設は中断され、青森側では大畑までが開業しただけであり、その路線も国鉄から下北鉄道へ名前を変えた末に廃線になってしまいました。
 写真上は二枚橋地区に残る通称二枚橋アーチ橋。見上げるばかりの7連アーチが津軽海峡をバックに建っていました。これは遠路訪れた甲斐があったという感じです。

 大間線の遺構は国道沿いに随所に見ることが出来ました。トンネル跡とか壊れかけたアーチ橋とか・・・

 そんななかで特筆すべきは下風呂温泉の13連アーチ橋でしょう。
 明灰色と水色に塗装され、駅舎風の東屋には足湯まで整備されていました。この塗装色が土木遺産として良いか悪いかは、あちこちで意見が出ているようなのでノーコメント。個人的には二枚橋のほうが好きです。


 ⇒宮守川橋梁