むか〜し、むかしのお話。 野根漁港のちょっと手前にあるゴロゴロ海岸は、磯道で旅人泣かせの難所やったそうな。波が岸辺まで打ち寄せてくるし、こじゃんと荒い。それで打ち寄せて引き返すたびに、「ゴロゴローゴロゴロー」と石の転がる音がするのでこの名前が付いたそうな。 ここには弘法大師さんのお話があってな、この場所をお大師さんが通りかかった時のこと、一人のお遍路さんが腰が痛くて困っておったんじゃそうな。 お大師さんが丸い石を一つ拾いじっと暖めてお遍路さんの腰にあてると、不思議なことに腰の痛いのが治ったそうな。 それ以来、ここを通るお遍路さんは、ゴロゴロ石を一つお守りに拾うていくそうな。 いまも、波の荒い日には石が「ごろごろ」と転がる音が聞こえるんじゃ。 |
高知県東洋町のパンフレット よぅ来たね。東洋町 より |