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飛騨紀行
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 金曜日に仕事を終え、中央道を飛ばしました。松本で高速を降り、国道158号で安房峠を越えて高山に到着。そのままホテルα1にチェックインしました。

 翌朝は早起き。飛騨高山へはもう何度も足を運んでいますが、三之町はいつも賑わっています。今回は写真を撮ろうと、夜明け前に出かけて撮りました。凛とした空気のなか、黒い格子の屋並みの輪郭が少しずつ明確になってくるのが印象的でした。
 いったんホテルに戻り朝食を摂ってから朝の高山を散策しました。
 陣屋を一巡りしてから日下部家へ。
 飛騨の代表的な町屋として保存公開されています。明治初期に建てられたそうです。
 一歩中に足を踏み入れると、土間の吹抜けに太い梁が交差していて驚かされました。
 飛騨の匠だなぁ。
 高山祭りに登場する屋台について司馬さんは、「移動建築物としてじつに豪華なもので、江戸期の大工・指物師の腕前のほどがわかる」と書いています。
 この屋台も匠の国、飛騨を感じさせます。
  高山の朝の散歩を終えてから国道41号を南へ。宮村にある水無神社を訪れました。
 水無神社は飛騨の一ノ宮。
 境内に入ったすぐ右側に神馬堂が建っています。
 左甚五郎の作と伝えられる木彫の神馬が納められていました。
 臥龍の桜
 水無神社とは国道とJR高山本線を隔てた飛騨一宮駅の裏手にある公園のなかにあります。
 推定樹齢は千年で、種類は江戸彼岸桜だそうです。
 晩秋に訪ねたのですが、いつか桜の時期に訪ねたいです。
 高山からいったん南に下りましたが、再び41号を北上し高山市郊外の松倉山へ。普通のガイドブックでは読んだことがなく、「街道をゆく」を読むまで知りませんでした。
 入口がわかりにくかったのですが、飛騨民族村の奥から林道が伸びていました。
 一回めは雨で眺望が望めないため諦めましたが、晴れた日に登ると北アルプスが一望のもとに見渡すことができるビューポイントでした。
 また、本丸に近づくと石塁がみごとにのこっていました。
 高山から国道41号を北上。途中、国府のあったらしい国府町を通りました。
 30分ほどで古川町に到着。
 古川の街のなかでも特に上級家中の屋敷が密集していたらしい殿町の円光寺付近を歩いた司馬さんは、その町並のすばらしについて、「飛騨随一ノ町並也」とメモしたそうです。
 古川の和蝋燭屋さん三嶋屋はNHK「さくら」の舞台になったそうで、大型バスの観光客が押しかけていました。もっとも、ドラマは見てないんですけど・・・。
 実演を見せてくれていました。
 和蝋燭はすすが少なく風にも消えにくいそうです。
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