たけちん認定 土木遺産 

愛媛県南宇和郡 外泊

 2009年5月4日、レンタカーでの四国遍路の途中、石垣の里、外泊地区を訪ねました。
 40番札所、観自在寺のお参りを済ませてから、以前は有料道路の西海道路だった道を西へ進みます。(平成17年度末で無料開放になったそうです)
 緋扇貝(ヒオウギガイ)の養殖風景などを眺めながら稜線上を走ること約30分。
 船越、中泊を経て着いた外泊地区は、石垣の集落として有名な地区です。
 慶応から明治にかけて、来るときに通った中泊集落の次男・三男が独立するため、隣の入り江の傾斜地に石垣を積んで住み始めたのが、この外泊地区であると解説に書かれていました。
 もともと中泊集落が防風石垣の本家なんだそうですが、現在の中泊には石垣が少なくなり、この外泊が石垣の里として知られるようになりました。
 県道脇に車を停めて、散策してみました。
 戸数約40戸、人口100人ほどの集落の中は、迷路のような幅1mほどの石畳の道。急勾配か階段状の道が入り組んでいます。石垣は高いところで数メートルにも及び、圧倒されるほどの迫力でした。
 地図で見ると四国の左下、はじっこですが、わざわざ足を伸ばした甲斐がありました。

 
 ⇒秋月