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蘇州に石橋を見に行く 2 |
次は街道をゆくメニュー |
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1. 羽田 → 上海 → 蘇州
2. 蘇州市内 → 上海
3. 上海 → 羽田
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【12/23】
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朝起きて、蘇州城内の南東部に位置する十全街へ運河と民家の写真を撮りに行くことにしました。地図を見ると約4キロ。輪タクかモーター三輪に乗ろうかとも思いましたが、夜の列車まで時間はたっぷりあるので、のんびり歩いていくことにしました。
ホテルのある因果巷通りから人民路に出たところの交差点がこれ。信号が無いです。歩行者と自転車と進む車と横切る車・・・ 無秩序のようであり、お互いが注意しあっているようであり。 |
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人民路を南に下ります。没有紅灯停、交通標語が立ってたけど、みなさんちゃんと信号を守ってました。 |
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人民路を左に折れて十梓街を左へ。
車道の外側に自転車道があって、その外側に歩道。感心したのは自転車のマナーがよく、一台たりとも逆走する人がいなかったこと。 |
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十梓街を進むと、城内の東のはずれで運河に出会いました。盛家帯という運河に沿った道を南へ。穏やかでいい雰囲気です。 |
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公衆厠
新しそうな建物で、周囲の景観と調和しています。 |
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新しく綺麗な公衆厠はどんな作りかなぁと興味津々。
個室(?)は腰の高さまでの囲いがありました。前後の人は見えないようになってます。ニーハオトイレじゃなかった。でも扉は無しです。 |
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溝が縦にあって、適宜流れるようです。世界遺産都市、蘇州の公衆厠はけっこう清潔な感じでした。
運河の雰囲気が良い十全街は観光客も多いため、モーター三輪の客引きがいっぱいです。街を一周するとか案内するとか。一番しつこいのは「オンナ、マッサージ」 誰でしょうね、日本人を誤解させちゃったのは。だいたいまだ午前中だよー。 |
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モーター三輪をふりきり、通りかかったタクシー拾って宝帯橋へ。今回いちばんの目的地です。1200年前、唐の時代に造られた石橋で、風が無いときに運河を行き来する船を引っ張るため建設されたそうです。53のアーチ、長さ317m。
この宝帯橋は観光地としては知られていないようで、タクシーの運転手さんも名前は聞いたことがあるけど場所は知らないという具合でした。 |
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たしか南の方だったわよねぇ(ちなみに運転手さんは女性でした)
会社に携帯電話かけて聞いたり、歩いている人に聞いたり。でもわからないみたい。歩き方の地図みせても要領を得ません。宝帯橋って看板見落とすし・・・。
で、信号で隣に止まったタクシーに話しかけたら「俺も日本人乗せて宝帯橋を探してるんだよ」だって。たまたま一緒になった日本の方は、上海出張を利用して見に来たそうです。お互い物好きと思われましたね。 |
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蘇州の人からしたら、地元の人間が知らないのに日本人が2組も何しに来るのかねーってとこか。「司馬遼太郎という人の作品で日本では知られているんですよ」って中国語で説明が出来ない。でも着いてみたら「へぇ、知らなかったわ」って一緒に橋を歩きました。
橋を見る間、待っていてもらって、そのまま盤門へ。メーターどおり85元でした。 |
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盤門の修景地区。入場料は25元でした。
盤門は、2500年以上前の春秋時代、呉が築いた蘇州城の城門のひとつ。越の攻撃に備えた防備のほか、城内が公園のように整備されていています。 |
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呉
春秋時代と三国時代と両方に呉があって、ややこしいなぁ。浅い知識しかないので、ごちゃごちゃになっちゃいます。呉越同舟の呉と魏呉蜀の呉は800年くらいの違いです。 |
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盤門を2時間ほど見て、時計を見ると15時すぎ。列車の時間まで4時間ほどあるので、タクシーで蘇州市外北西にある寒山寺へ向かいました。
さきほどのおばちゃんタクシーと違って、兄ちゃんタクシーの飛ばすこと。車線なんておかまいなしで、リュック・ベンソンのダニエルかと思いました。20分で15元。
写真は、5年前に来たとき、有名な楓橋だと嘘を教えられた江村橋。 |
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江村橋のアーチの上から見た寒山寺です。
前回、社員旅行で来た時のガイドさんは中国の人。楓橋も江村橋も、どっちも昔の石橋なんだから、どっちだっていいじゃないだったんでしょうね。 |
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楓橋は寒山寺から約100m。土産物屋の連なる軒先(参道?)を抜けた先の「楓橋風景名勝区」の中にありました。入場料は45元。ちょっと高いんでないの? |
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17時過ぎまで楓橋をうろうろしていたら、寒山寺も閉門になっていました。観光バスもいなくなり、急にひとけがありません。ん?タクシーもいないぞぉ。 例によってモーター三輪が「タクシーなんて無いよ、俺のに乗れよ」と声をかけてきました(たぶん) 駅まで行くは遠いから三輪は辛そうだし、タクシーだって、そのうち来るだろう。たかを括っていたら本当に30分くらい拾えませんでした。
その後、1台乗車拒否。やっと拾えたタクシーにホテルへ寄ってもらい、預けた荷物を受け取って無事に蘇州駅。 |
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上海行きは19時23分、あと40分くらいあります。軟座だったら専用の待合室があると聞きましたが、僕は硬座、2等車です。
空港にあるようなX線探知機による手荷物検査を受けて待合室へ。広い待合室は人がいっぱいです。でも整然としてました。 |
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発車10分前を切って、ようやく改札開始。表示にしたがって2番線へ向かいます。へぇ、けっこう表示もわかりやすいなぁと、ちょっと感心。
座席指定は9号車。ホームに号車表示によると先頭のほうです。一列に並んで列車の到着を待ちます。みんな整然と並んでいました。またまたちょっと感心。
ところが、いざ到着した列車は先頭が1号車。おいおい、表示と違うじゃん。お客さん右往左往です。すぐに発車ベルもなり始め、みんなパニック気味。感心したの取り消しです。 |
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硬座は2列+3列のボックスシートでした。満員で立ってる人もいます。無座という切符で、空いてたら座っていいみたい。
「新空調快速」という上級列車のためか、硬座といっても適当にクッションもありました。
宝帯橋で出会った日本人の方から新幹線だと思うよと言われていたのですが、乗ったのは電気機関車の列車でした。でも、新幹線車両が160kmで走る路線だけあって、揺れもせず静かで快適でした。 |
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上海駅に20時20分着。ノンストップで1時間弱でした。一番早い列車だと、わずか39分です。
ちなみに北京〜上海は特急で18時間のようです。 |
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上海で予約したホテルは外灘にあります。せっかくだから外灘の夜景を川向こうの浦東から見ることにしました。
上海駅からは地下鉄を乗り換えて行きます。
地下鉄の上海火車駅のホームは、「あと何分何秒で電車が来ますよ」の表示があって面白かったです。 |
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こんな写真を車内で撮ってたら、おのぼりさんですね。
人民広場駅で1号線から2号線へ乗り換えです。空いてたから余裕かましてたら、ドアが開いた途端、すごい数の人が乗ってきて、降りるのに四苦八苦しちゃいました。 |
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黄浦江の川底トンネルを抜けて陸家嘴駅で下車。地上に出ると、あのテレビ塔がでーんと立っていました。468mでアジア一だそうです。 待ってろよ、そのうち墨田区に600mのが立つからな。
夜景キレイでした。
地下鉄でひと駅戻り、いちばん賑やかな南京東路へ。つい熊本ラーメン味千の暖簾をくぐり、拉面16元餃子9元を食べてホテルへ。 |
【12/24】
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泊まったのは3ツ星のマンハッタン・ビジネス・ホテル。場所的に文句なしの立地で、格調高く、バックパッカーには贅沢ないいホテルでした。ダブルルームで458元。
さて、早くも本日帰国です。虹橋空港12:55発なので、間に合うように外灘エリアを探索することにしました。黄浦公園ではジョギングする人、犬の散歩、太極拳、思い思いです。 |
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租界時代の雰囲気を残しつつ、あちらこちらで道路工事が行われています。上海万博が目前です。
通行料をイギリスに払わないと中国人は渡れなかったという因縁の外白渡橋や、中国人立入り禁止だった外灘の黄浦公園、通りをはさんで明時代の庭園である豫園、生活臭いっぱいの路地裏などを足早に見てまわりました。 |
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外灘から虹橋空港までは少し渋滞込みで30分でした。噂のリニアには乗れなかったけど、市街地に近いのはほんと便利です。
短期決戦の蘇州石橋探索も無事終了。英語が通じたのは上海外灘のホテルだけ、あとは筆談のみでしたが、思いのほか楽しく快適に旅ができました。
最後のサプライズはファミリーマートで買った生茶。砂糖入りでした。よく見たら微糖って書いてある。甘かった・・・。 |
よかったら、「街道をゆく」を訪ねて 蘇州編も読んでね → ● |