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先島諸島 2
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【第5日】







 今朝も曇り空。飛行機の運行状況は「その時にならないとわからない」とのこと。不安だなぁ。

 与那国島−石垣島間は週に2便、船が就航しています。そういえば今日がその就航日。
 今日も欠航するかもしれない飛行機を諦め、船で石垣島に渡ることにしました。
 飛行機は30分、船だと4時間。のんびりできて結構いいかも、と思ったのですが、かなり揺れました。
 西表島、小浜島、竹富島と島々を眺めることができ、楽しい船旅でした。 石垣港はホテルに囲まれ、与那国島から渡ると大都会のように感じました。確かにコンビニや商店街もあるし、バスもタクシーも走っているし、都会の要件を満たしています。

 ホテルに荷を預け町を散策しました。
 宮良殿内という琉球王朝時代の士族屋敷では、当主の宮良さんにお会いすることができました。司馬さんが訪れた時の話(仕事で留守にしていてご両親が応対したとのこと)や戦争感など話は尽きず、また長居をしてしまいました。 
 夕食は石垣牛。
 730交差点近くの食堂では、祖先神アンガマが幸せそうに壁に飾られていました。

 730交差点←アメリカ占領から日本に復帰して左側通行に戻った78年7月30日に由来しているそうです。

【第6日】




 季節風で船が欠航になるのが心配だったので、今回はすべて石垣島に宿泊し、天候を見ながら離島を日帰りすることにしました。

 で、今日は西表島へ。
 西表島を日帰りするならツアーがいいと聞きました。ツアーと行っても移動手段の船、バス、ボートがセットになったものです。各地点での行動はフリーのようなので、効率よく回ろうと石垣島からの日帰りツアーに参加しました。

 前日の夕刻に問い合わせしたところ、「最小催行人員が2名なので、集まらなかったら中止よ」と言われたのですが、行ってみると総勢10数名になっていました。 
 石垣港の離島桟橋から高速船で35分。西表島の大原港に到着し、大型バスに乗りました。お約束の土産物店でトイレ休憩ののち、海岸線に沿って島の北側へ。
 西表島の歴史、自然の特徴、厳しい労働環境の炭鉱があったこと、マラリアが蔓延していたこと、イリオモテヤマネコの生態etc。ガイド兼運転手さんの話は興味深いものでした。天然記念物イリオモテヤマネコを車で轢いちゃった島民が実名報道されて大変な目にあったりしたそうです。
 ピナイサーラの滝を左の車窓に遠望し、1時間ほどで浦内川橋に到着。ここから各自ボートに乗り換えて原始の川を遡ります。
 浦内川は沖縄県でいちばん長いそうです。マングローブの密林の中をゆったりと進み、川が瀬になるところでボートを降ります。
 ここからジャングルの中の山道を徒歩で進む・・・と本には書いてありましたが、実際は快適な遊歩道でした。
 ただ、年末にTシャツで快適だったので、他の季節は大変なんだろうな。虫とか・・・
 特に登りを意識することもなく30分ほど進むと展望台への登り口がありました。展望台からはマリユドゥの滝が正面に、でも少し小さく見えます。
 周囲は原始林で鳥もいっぱい鳴いていました。
 マリユドゥの滝
 日本の滝100選に選ばれているそうです。高さはありませんが、この水量と周囲の原生林が織り成す雰囲気は、西表を実感させてくれました。
 さらに10分ほど歩いて、カンビレーの滝。
 マリユドゥの滝に比べると落差はありませんが、谷が開けて明るい感じのする滝でした。
 帰りのボートが13時だったので、時間の許す範囲でボーッとしてました。
 しぶきで濡れた岩場は滑るので注意です。こけたらちょっと痛かった。
 島の北端にある星砂の浜。
 駐車場から小径を下っていくと、遠浅の美しい浜が広がっていました。 
 半信半疑で、てのひらを砂浜に押し付けてみると、10粒に一つくらいの割合で星砂がついてきました。

 この星砂、星の形をした殻を持つ生物の死骸で、1年半くらいの寿命が尽きると、その殻が海岸に打ち上げられるのだそうです。

 星砂の生物学(阿嘉島臨海研究所藤田氏のレポート)はこちら
 由布島へ水牛車で渡りました。
 この由布島、周囲約2km、海抜1.5mの小さな島で、昔は多数の人がこの島から西表島の水田に通っていたそうです。
 その後、71年に台風が来襲し、ほとんどの人が西表本島へ移住。残った西表さんが頑張って熱帯植物園として整備したそうです。

 この水牛くん(雌)は浅瀬を渡るとき、必ずウンチをするので、写真を撮ろうと最前列に陣取った場合は気が抜けません。また、歩いても渡れるのですが、このウンチが多数浮いているのでヤバイかも。

【第7日】




 空は晴れ渡っているのに強風波浪注意報発令中。港で波照間島行きの状況を聞くと、午後はたぶん欠航するだろうとのこと。戻って来れないとヤバイので、今日は近場の竹富島を訪れることにしました。

 8時半発の高速船に乗り込みました。乗客はただ一人。船長さんから「相当揺れるから一番後ろに座ってな」と言われました。
 本当にそのとおり。これだけ荒れるのも久し振りだなぁという声を聞きつつ、無重力状態と急降下の繰り返し攻撃に、10分が非常に長く感じました。
 小さな島なので、ふらふらと歩き回りました。
 赤瓦の屋根、白砂の小道、屋根にシーサー、三線の音色、青い空とハイビスカスの花・・・
 竹富島の集落は、八重山のイメージがイメージどおりに凝縮されていました。
 集落内の探索を終え、樹叢のなかを続く小径を進むとコンドイ浜に出ました。絵葉書に出てくるようなコバルトブルーの海と白砂のビーチです。
 ただ、強風がまともに吹きつけていたので、海岸線をそのまま南へ歩きました。
 小さな岬を回りこむとカイジ浜と呼ばれる星砂の砂浜。こちらは風も全然あたらないようなので、星砂に腰をおろし、目の前に浮かぶ西表島を眺めました。
 今日はいちにち竹富島で過ごしてもいいなぁと思っていたのですが、せっかくなので、小浜島にも渡ってみることにしました。
 高速船の時刻表を繰ると、14時に石垣島から小浜島へ船が出ます。間に合うように13時半に竹富島を出航する船に乗ることにしました。

 カイジ浜と竹富港は集落を挟んで反対側。星砂の浜から腰をあげ、間に合うようにのんびり歩きました。
 石垣島14時発の高速船に乗って小浜島に上陸。港でレンタルバイクを借りることにしました。
「夕方返すときに無人だったら鍵を付けたまま置いといてね」
 この、のんびりさ。いい雰囲気です。

 一押しで勧められた島の中央にある大岳へ。バイクを停めて展望台まで階段を登ると360度の東シナ海が広がっています。流れる雲によってリーフの輝く方向が刻々と変わり、いつまでも飽きることがありませんでした。
 小浜島は周囲約17km、起伏もあるのでレンタルバイクがちょうどよかったです。
 いちおう、ちゅらさん展望台と「和也の木」にも行ってみました。
 海人の集落として知られる細崎へ。ヨナラ水道越しに、昨日訪れた西表島が海からそそり立つように対峙していました。
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