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ドイツ〜スイス 1
次はドイツ・スイス2


    1. 成田 → ソウル → フランクフルト
    2. フランクフルト → ヴュルツブルグ → ローテンブルグ
    3. ローテンブルグ → アウクスブルグ
    4. アウクスブルグ → フュッセン → リヒテンシュタイン
    5. リヒテンシュタイン → ルツェルン → グリンデルワルド
    6. グリンデルワルド
    7. グリンデルワルド → ベルン → バーゼル → バーデンバーデン
    8. バーデンバーデン → ハイデルベルグ → フランクフルト →
    9. → ソウル → 成田


【9/3】


 歴史のあるヨーロッパに行きたいと思った。
 速度無制限のアウトバーンを走ってみたいと思った。

 レンタカーを借りて走り回ることにしました。
 夏のハイシーズンのなかで一番安かった大韓航空に乗り込んで成田を旅立ちました。
 とはいえ、すぐにソウルに到着。乾いた朝鮮半島の大地を眺めながら、煙草を吸ってトランジットの時間をつぶします。
 再び飛び立った大韓航空は、同日夕方にドイツ・フランクフルト空港に到着。
 AIVISのカウンターで用意されていたのはVWゴルフでした。

【9/4】


 昨夜は空港からホテルに直行しただけ。初めてのヨーロッパを感じる暇もありませんでした。

 朝起きて、フランクフルトの旧市街を散策。フランクフルトは戦禍で徹底的に破壊されたといいます。レーマー広場に立ち並ぶ木組みの建物は、昔の姿で再建されたものだそうです。
 大聖堂に登って街を見下ろしたり、市庁舎を眺めたりと、広場でしばらく時間を費やしました。
 フランクフルトを後に、ヴュルツブルグに向かうことにしました。アウトバーン3号線、最初だけは一番右側を120kmくらいで走りました。
 速度無制限かと思ったら、いちおう130km/hの標識が出ています。中央の車線はプラス10km/hくらいで走っているようなので、みんなの流れにあわせて140km/hぐらいで走ることにしました。
 ヴュルツブルグに到着。近代的なアウトバーンを降りると、マイン川に沿った町並みが迎えてくれます。車を停め、マリエンベルク要塞や宮殿をまわりました。

 今日はローテンブルグに泊まろうと計画していました。ヴュルツブルグからロマンチック街道を走ろうと思っていましたが、ローテンブルグまでは焼く60km。広い宮殿の見学に時間を要してしまったし、明るいうちに宿探ししたかったので、高速を走ることにしました。
 走ってみたら7号線ですぐ到着。さすがアウトバーンは早いです。

【9/5】


 ローテンブルグでは旧市街の城壁際で見つけたガストホフ・リンダに泊まりました。木造3階建ての可愛い建物で気に入りました。

 旧市街を囲む城壁が屋根のある回廊になっていました。
 街のへそ、マルクト広場に面した市庁舎に塔があったので登ってみました。人ひとりがやっと登れる急勾配の階段を登ると、おもちゃのような町並みが広がっていました。
 からくり時計や中世犯罪博物館(ギロチンとか展示されてた)を見たり、カフェでお茶飲んだり。
 昼を回ってからロマンティック街道を南下しました。ディンケルズビュールやネルトリンゲンなど、中世の雰囲気を残す小さな町が次々に現れます。
 ロマンティック街道を示す路傍の標識には日本語が併記してありました。
 気の向くまま小さな町に寄り道しながら南下していたら陽が傾いてきました。ちょうどアウグスブルグが近かったので、ホテルを探して泊まることにしました。

【9/6】


 アウグスブルグはロマンティック街道最大の都市で、ルネッサンス様式の市庁舎をはじめとする華麗なゴシック建築が立ち並んでいました。

 アウグスブルグからさらに南下してフュッセンを目指します。
 ドイツ最南端の町、フュッセン近郊にあるノイシュヴァンシュタイン城。城の内部を見学したあと、全景を眺められるマリエン橋を訪れました。
 フュッセンの街を離れると、すぐにオーストリアとの国境です。不思議なもので、それまでの緑豊かな農村風景にかわり、車窓は岩山になりました。
 ランデックを過ぎるとチロルの風景がひろがります。
 サンクト・アントンとランゲンを結ぶアールベルクトンネルは世界で3番目に長い道路トンネルだとか。通貨統合前だったんですが、ドイツマルクのまま両替せずにここまで走ってきてしまってしてしまいました。「NATM工法が初めて本格的に使われたトンネル・・・」とか書いてありましたが、有料道路の料金をマルクで払えるのか心配で頭がいっぱい。でも問題なく払えました。
 さらにスイスに入り、リヒテンシュタインのファドゥーツで可愛らしいホテルを見つけ泊まることにしました。

【9/7】


 リヒテンシュタインはヨーロッパで4番めに小さな国。その首都ファドゥーツも小さなサイズの街です。リヒテンシュタイン公爵の居城グーテンベルグ城や切手博物館などを見てまわりました。
 内政・外政ともにスイスと一体になっているため入国手続きなどはないのですが、切手博物館に行って頼んだらパスポートに入国スタンプを押してくれました。
 ファドゥーツからスイスに入国し、ルツェルンへ。屋根つきの橋、カベル橋が有名です。12世紀に架けられた200mほどの木橋ですが93年に火災にみまわれました。消失した部分の欄干の色が新しかったです。
 ルツェルンから南下し、ブリエンツ湖に沿って走るとインターラーケン。まっすぐ行くとローザンヌを経てジュネーブへ続く街道です。ここを左折してベルナーオーバーラントのアルペンリゾート、グリンデルワルトに向かいました。
 とりあえず駅にいちばん近いホテルからあたってみようとしたら、一軒めのDerby Bahnhofが空いていたので、そのままチェックインしました。

【9/8】


 雨・・・
 アイガーもメンヒもユングフラウもグリンデルワルトの町から見えません(泣)
 フィルストやグローセ・シャイデックへのトレイルを合羽着て歩いてみましたが眺望は望めません。
 もしかしてユングフラウに登れば雨雲の上に出るかと思い、登山電車であがってみましたが、一面が雪の世界でした。

【9/9】


 晴れ。
 朝食もそこそもに宿を飛び出し、ゴンドラに乗ってフィルストに登ります。テラスでコーヒーを飲みながら絶景を堪能しました。
 フィルストからトレイルを歩きました。左手にユングフラウを眺めながら1時間弱進むと山上の池、バッハアルプゼーに到着。しゅれっくホルンの白い頂が水面に映って絵葉書みたいでした。
 バッハアルプゼーから先のトレイルは、少しガレ場になり、石につけられたペンキを目印に進みます。稜線を越えて放牧地に出るとブスアルプに到着。ここからはバスでグリンデルワルトの戻りました。
 ポストバスは角ごとにプップーとラッパを鳴らします。あまり可愛かったので、降りてからおもちゃ屋でミニカーを買ってしまいました。
 デルビーホテルに預けてあった車にに戻り、グリンデルワルトに別れを告げます。
 インターラーケンまで戻ると、ブリエンツ湖の青い水面がとても綺麗です。やっぱり青空だと引き立つなぁ。

 インターラーケンで左折してベルン、バーセルを経由し再びドイツへ入国します。いちどドイツの温泉に入ってみたかったのでバーデンバーデンに宿をとることにしました。途中のサービスエリアから宿リストを見ながら電話して部屋を確保しました。

【9/10】


 日本とドイツ、気質が似ているとよく聞きますが、温泉好きという点でも共通するものがあるのかもしれません。
 バーデンバーデンは和訳すると温泉温泉。日本でいうと温泉町でしょうか。
 街にはカラカラ浴場とフリードリヒス浴場という大浴場があります。宿のひとに聞いたら「カラカラ浴場は水着を着て暖かいプールに入る」感じだそうです。水着のいらないフリードリヒス浴場に行ってみたら、「水着を着ずに暖かいプールに入る」でした。

 風呂上り、いい気持ちになってアウトバーンを北上し、ハイデルベルグに向かいました。
 ハイデルベルグの旧市街は煉瓦色の町並みが続き、ネッカー川をはさんで見える大学や城が印象に残りました。

 旧市街や哲学者の道を少し散策してハイデルベルグを出発。約60km北にあるフランクフルト国際空港を目指します。アウトバーンは、うっかり中央よりさえ走らなければ、とても快適で標識もわかりやすかったです。日本ではお目にかかれませんが、ポルシェやフェラーリが全速で追い抜いていくって、すごい迫力でした。

 空港でレンタカーを返却して帰国の途につきました。

【9/11】


 初めてのヨーロッパでしたが、メジャーな観光地は英語OK。小さな宿やレストランも片言のドイツ語で大丈夫でした。
 アルプスがもっと晴れていれば文句なしだったのですが、それは仕方ないこと。晴れるまでチャレンジしようと思いました。
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