たけちん認定 土木遺産  【福岡の石橋】

朝倉市 秋月 眼鏡橋

 11月5日、湯布院などを巡ったあと城下町、秋月を訪ねました。
 城下町に入る直前に現れるのが眼鏡橋。別名を長崎橋といいます。これは長崎警護を行っていた秋月藩の家老、宮崎織部が長崎の石工を雇って架けたものだからだそうです。造られたのは文化7年(1810年)。日本でただ一つの御影石造りなんだそうです。この橋は城域となり、杉の馬場など趣の残る地域になります。
 下の写真は瓦坂と呼ばれるもので、その名のとおり、瓦を縦に並べて築いた石橋です。


久留米市 石浦大橋

 2008年10月12日、筑紫野の三連アーチ橋を訪問したあと、久留米市の東部にある「おおはし
歴史公園」を訪ねました。
 この公園に移築保存されている石浦大橋は、1698年(元禄11年)年に架けられた石橋で、豊後街道の巨勢川に昭和50年まで架けられていたものだそうです。
 大牟田市の早鐘眼鏡橋、筑後市の熊野神社の眼鏡橋に次いで福岡県内で3番めに古い石橋で、桁の中央部には「明和二乙酉三月」・「桁梁改造之」と彫られていました。
昭和50年に解体されましたが、その部材を保管していたそうで、平成10年に「おおはし歴史公園」として復元したのだそうです。



筑後市 熊野神社眼鏡橋

 2010年1月30日、福岡県の装飾古墳を巡ったあと、広川町にある石人山古墳を訪ねる途中で立ち寄りました。
 高速を八女ICで降りてカーナビ頼りに筑後市へ。途中で熊野神社を尋ねたら丁寧に教えてもらいました。
 熊野神社に到着すると、参道の放生池に石造の眼鏡橋。
 構造は単アーチ。長さ5.25m、幅3mだそうです。
 規模こそ小振りですが福岡県で2番目に古い1697年(元禄10年)の建設とのことです。


   
  大牟田市 早鐘眼鏡橋

 
   2014年2月10日、萩ノ尾古墳を見学したあと訪れました。1674年に架けられた灌漑用の水路橋で、現存する石造水路橋としては日本最古。ゆえに国指定の重要文化財だそうです


 
   
  大牟田市 陣屋橋

 
   もとは三池藩陣屋の大手門前の堂面川に架けられていた石橋なので陣屋橋というそうです。いまも生活道路として人や車が行き交っていました。


 
  北九州市 春吉の眼鏡橋

 
 
   小倉南区大字春吉の紫川に架かる二連の淡麗な石橋。大正6年に板を渡しただけの橋を渡っていた子守の女の子が転落死するという事故が起きてしまい、村人たちがお金を出し合って石橋を架けたそうです。


 
 
 ⇒上陽町の石橋