たけちん認定 土木遺産 

福岡県 志免町 旧国鉄志免鉱業所

 福岡空港は何度も利用していたのですが、そのすぐ東側にこんな土木遺産があるとは最近まで知りませんでした。
 2005年11月3日、福岡空港に到着し、いつものようにレンタカーを借りました。空港前の道を少し南下し、左折して東平尾公園を抜けて志免町へ。探すまでもなく威容が視界に飛び込んできました。
 旧海軍により炭鉱の採掘が採掘が始められ、終戦後に旧運輸省を経て国鉄直営の炭坑となり、蒸気機関車に使われたそうです。
 威容を誇る竪坑櫓(やぐら)には、昭和18年に完成したもので、石炭の出る層まで掘った竪坑を昇降する巻上機が備えられており、櫓の高さは52.2mだそうです。
 石炭から石油へ時代は移り、昭和39年に操業を停止。解体が困難だったことが幸いし、当時の姿を今に伝えています。