|
5月24日、京都を訪れた際に気になっていた滋賀の旧逢坂山トンネルを訪ねました。
京都東ICから国道1号を東へ走って滋賀県大津市へ。分岐を161号方面に左へ曲がります。場所をうろ覚えだったので京阪電鉄の踏み切りを越えてから地元の方に訊ねると通り過ぎていました。再び戻って踏切を渡り、「大谷加圧ポンプ場」脇の小径を入ったところが坑口でした。このポンプ場は、トンネル内からの湧水を大津市の水道用水として使うための施設だそうです。
ところで逢坂といえば平安時代より東海道、中山道、西近江路、北国街道などが集中する交通の要衝で、設けられた関付近は茶店や土産物店が並び、たいそう賑わっていたそうです。
そんな逢坂山に鉄道トンネルが掘られたのは明治13年。外国の援助なしに日本人だけで設計施工した、日本最初の山岳トンネル、長さは665mです。大正10年に東海道線のルート変更により廃線となるまで、大動脈として使用されていました。
ちなみに東寺の東海道線は、現在の浜大津駅付近から膳所駅付近を通り、旧逢坂山隧道を抜けてJR奈良線の稲荷駅付近を経て京都駅に至っていたそうです。
トンネルの中は名神高速道路によってふさがれています。 |
|