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2008年7月20日、数年ぶりに天城峠を訪ねました。
”暗いトンネルにはいると冷たい雫(しずく)がぼたぼた落ちていた。南伊豆への出口が前方に小さく明るんでいた”
湯ヶ島から国道414号を南下、いまだ未舗装の旧道を走ってたどり着いた旧天城トンネルは、川端康成の『伊豆の踊り子』で描写された風情をいまだ感じさせてくれます。
完成は1904年(明治37年というから100年以上前です。全長は445.5m。アーチや側面などすべて切り石で構築された石造トンネルです。
数年前に最後に訪れたときは、ハイキングコースとして旧道を含め車両通行止めだったような記憶があったのですが、夜明け直後という時間帯だったせいか、車で走って抜けちゃいました。もし違反だったらごめんなさい。
1998年、国の登録有形文化財に登録され、2001年には道路トンネルとして初の重要文化財に指定されています。
トンネルを抜けてふたたび414号に合流し、河津ループ滝を通って下田へ向かいました。 |