たけちん認定 土木遺産 

富山 黒部ダム

 2009年8月23日、立山と黒部を訪れました。
 今までアルペンルートは、行くのだったら長野県から富山県へ抜けるもんだと思い込んでいました。そうなると電車で行かないとなぁ、と行くチャンスがありませんでした。(富山県側は室堂まで往復したことがったんだけど)
 黒部ダムだけなら長野側から往復すればいいんだと気がついたので、早速天気予報をチェックして土曜の深夜から出かけました。
 扇沢に早朝6時過ぎに到着し、始発のトロリーバスを待ちます。あの有名な関電トンネルを抜けるトロリーバスです。写真はISO感度を上げて撮ったんだけど走行中だったのでブレブレになっちゃいました。
 全長5.4kmの関電トンネル(当時は大町トンネル)は、黒部ダム・黒四発電所の資材運搬用に掘られたトンネルです。アナウンスでも「大破砕帯の出水のため難工事でした」と説明がありました。
 断層破砕帯を通り抜けると富山県に入って黒部ダム。
 くろよんダムと覚えていましたが、発電所が黒部川第四発電所のための仮称で、今は正式には黒部ダムと称すそうです。
 アーチ式の両側に重力式のウイングを持つ構造で、堤高は日本一の186m。
 総貯水容量は約2億トン。
 工費は当時の関西電力の資本金の5倍に達する513億円ということでした。
 作業員延べ1000万人のうち、殉職された171人を慰霊する像がダムサイトに建っていました。
 当初は黒部ダムを往復して戻る予定でしたが、天気にも恵まれたので、このあと室堂まで往復して立山黒部アルペンルートを満喫しました。
 ⇒中島閘門