go to top 身支度について

 服装や形式にこだわる必要は無いと言われています。

 でも、歩く場合の実益が昇華されているような気がします。 

 白衣(ズボンは白ジーンズにしました。)

 袖を通すと遍路の自覚が沸き、身が引き締まります。
 現実的な効用としては
・誰にでも遍路とわかるので不審に思われない。
・遍路みちを間違っても、すぐ声をかけていただける。
・地元の方と暖かい交流を得られる。
・白は蜂やアブなどの虫除けになる。などなど多数

 なお、道中白衣と宝印を押す判衣とは別物。
 夏は必携、無いと日射病になります。
 帽子と異なり、風が通るため頭部が蒸れない優れもの。

 雨の日、風が強いと折りたたみ傘ではたいへんだと思います。
 杖も持たなきゃいけないし、なにより遍路のトレードマーク。

 付属のあご紐は頼りなく、歩きには耐えられないものが多いみたい。
 同行二人、一緒に回り終えた金剛杖
 結願寺に奉納する人もいます。僕は持ち帰りました。

 夜間やトンネルの安全対策として反射テープを巻いていました。

 マムシ除けにもなりました。
 ポンチョを愛用している人もいます。

 僕は上下セパレートのレインウェア
 透湿素材だったので、雨の日でも不快な思いはしませんでした。

 北風の強い日にはウインドブレーカーにもなりました。
 6点セット

・へんろみち保存協力会編の「四国遍路ひとりあるき同行二人」
・納札(遍路中の名刺代わりにも)
・ロウソク(僕のはミニサイズ)
・線香(アルミ製筒型ペンケースを利用)
・ライター(切幡寺門前の金山商会で入手した南無大師遍照金剛入り)
・輪袈裟(お寺に到着してから着用、そうしないと汗を吸ってたいへん)
 安全3点セット

・反射テープ(牟岐警察でいただいた反射タスキを改造してリュック背面に)
・懐中電灯(トンネル歩行にも。無灯火の車が案外多かったので)
・持鈴(遍路同士でも、山深い道でいきなり遭遇するとドキッとするので。動物除けにも効果あり。街中ではうるさいので注意。)
 掛軸用に製図用図面ケースを利用しました。

 強い雨の日にはリュックの中まで滲みることがありました。そんなときでも濡れてしまわないように。
 また、飛行機でリュックを預ける際の防護にもなりました。
 納札(白)

 本堂、大師堂に納めるほか、遍路同士の名刺交換、
お接待を頂いたときなど、思ったより減りが早かったです。

 これは別格のお寺さんで購入したものなので
「八十八ヶ所」ではなく「四国霊場」となっています。
 靴は底のしっかりしたハイカットのトレッキングシューズにしました。
 殆どがアスファルト歩きのためか、一周し終わると、ソールの凹凸は綺麗に磨り減ってしまいました。

 限界のようなので二巡めに新調しましたが、なんとなく捨て難いです。

 新しい靴は防水性、通気性を重視しゴアテックス製にしました。
 2巡めに履いた靴。
 最後、焼山寺越えをするころには舗装路で少し滑る気がしました。
 靴裏を見てみると、やっぱり磨り減っていました。
 区切り打ちの場合、金剛杖も四国と自宅を何度も往復。
飛行機利用となると、託送(手荷物預け)せざるを得ません。
四国から搭乗する場合、「こわれもの」、「金剛杖」と朱書きしてくれました。
 また、四国の各空港に到着時した時も、コンベアには流さないで手で運んでくれることが殆どでした。(そういう時はコンベアで待っていても出てこない。)

 杖袋は皆さん工夫されているようで、僕は竹刀の袋を利用。
(渋谷道玄坂の武具屋さんで大人用を購入しました。)
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