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チチェン・イツァ
次はテオティワカン

 メキシコのユカタン半島にあるマヤの遺跡、チチェンイツァを訪れました。
 旅をしたのは9月と12月。アメリカからの避寒客で賑わうだけあって、冬がベストシーズン。9月に訪れた時は灼けるような直射日光でした。
 2回ともカンクンからバスで行きました。
 写真はカンクン・ダウンタウンにあるバスセンターの切符売り場。方面別に窓口が並んでいるので、すぐわかりました。

 写真は2回めの時のもの。8時45分の1等バスが出たあと!だったので、窓口は空いていましたぁ。(:_;)
 オリエンテ社の1等バス。
 リクライニングシート、エアコン付きで快適でした。高速道路をバンバン飛ばして直行します。
 
 こちらは2回めの時に乗った2等バス。
 バスターミナルを出発してからも、しばらくは市内の停留所を回って客を拾っていきます。
 途中で30分くらいのミールストップもあったりして、時間がかかりました。飲み物買ったりお菓子買ったりして現地の人とコミュニケーションがあって、それはそれで楽しかった。
 2等バスは小さな町をつないで走りました。
 なかなか目的地に近づかないけれど、何かお祭りみたいなことをやってる町もあったりして、面白かったです。
 どうせ時間はたっぷりあるし、2等バスの旅もいいもんでした。
 ユカタン半島を横断する幹線道路ですが、町をはずれると両側は密林状態です。この密林の中にまだ発見されていないマヤの遺跡が眠っているんでしょう。
 チチェン・イツァは6世紀ころの旧チチェンと10世紀ころの新チチェンの2つのエリアに分けられます。
 ゲートを入って、まず広大な敷地の正面に立っているのが新チチェンの城と呼ばれるピラミッド。早速駆け寄りたいところですが、暑い!
 各遺跡の解説を頭に入れてから回ろうと、まずはカフェティアで休憩することにしました。
 アイスティーを飲みながら解説を読んでいると、トリオロスパンチョスみたいなマリアッチ楽団がテーブルを回って演奏してきます。
 リクエストしてチップ渡してる家族連れもいますが、バックパッカーとしては近づいてくる前に退散。

 さて、ピラミッドは縦横55m、高さ23m。
 91段の階段を登ると地平線まで360度の密林が広がっています。
 チチェン・イツァの全貌が見わたせ、戦士の神殿も見降ろすことができました。
 春分の日と秋分の日には光の加減でククルカン(神の使いの蛇)が現れるという階段。
 めちゃ急で、しかも段差がかなりあります。
 登るときは手を使うし、気持ちに勢いがあるので平気で登れましたが、下るのは結構こわかったです。
 ピラミッドの中には神殿が隠されています。
 小さな扉から中に入り、湿気が多く薄暗い階段を登っていきます。
 一番奥まったところに赤いジャガーの像。
 手前のチャクモールは生贄の心臓を置いたものです。ここに心臓をねぇ・・・。目の当たりにすると生々しくて、ちょっと不気味です。

 早く出よっと。
 どんなに暑くても、ピラミッドのなかのむしむしから出るとほっとします。
 続いて戦士の神殿を見学。
 ここにも生贄の心臓を捧げたチャックモール像が横になっていました。
 汗を拭き々々球技場へ。
 全長150mというからサッカーコートがらくらく1面の広さです。石造りの壁は音響効果もあるのか、ガイドブックに書いてある通り手を叩いてみると大きく反響しました。
 球技はサッカーに似たようなもので、ゴムのボールを壁に付いている石の輪にくぐらせるらしいです。
 良くわからないのは、試合に勝つと生贄として生首を神に捧げられるということ。勝ちたくないなぁと思うのですが、「勝ったら生贄」と書いてあるだけで、負けたチームの行く末はよくわかりませんでした。
 球技場横の台座。
 どくろが一面に彫り込まれています。生贄の骸骨を置いた台だそうです。

 いまは日が高いからいいけど、ここで夕暮れになったら気持ちわるいだろうなぁ・・・
 生贄シリーズは続きます。
 雨の神が住むと信じられていた聖なる泉、セノテ。

 マヤの人々は旱魃や疫病が起きると、各村からこの泉を訪れ、生贄や金銀財宝を捧げたんだとか。
 アメリカ人観光客が泉に飛び込んで遊んでいましたが、地縛霊に足をひっぱられそうで嫌だなぁ。なにも感じないのかな。
 雰囲気かわって旧チチェン・イツァ
 カラコル(かたつむり=天文台)、尼僧院、僧の墳墓などがあります。
 天文学に関して独自の文化を持っていたマヤですが、6世紀に天文台を構築し観測していたというのは驚きです。
 天文台のドームにはいくつか窓が開いていて、それぞれ子午線、月の運行、春分・秋分の観測など観測する役目が決まっていたそうです。

 暑いので木陰で休みながら各遺跡をゆっくりまわると陽が傾いてきました。シーズン中の夜間にはレーザーショーなども行われているようです。アメリカ人好みのショーアップはラスベガスみたいで興ざめしそうなのでカンクンへ戻ることにしました。カンクンからの日帰りでちょうどいい感じです。カンクンからならツアーも多く出ているので、ツアーを利用するのもお手軽でいいと思います。
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