|
|
|
|
|
越前の諸道 |
|
|
|
次は蘇州 TOP |
|
|
|
|
|
|
8月7日、敦賀から木ノ芽峠を越えて越前の地に入り、和紙で有名な今立を目指しました。
和紙の里会館に着いたのは16時過ぎ。会館を訪ねるとガーン、16時閉館でした。残念に思いながら整備された和紙の里通りを進むと「卯立の工芸館」がありました。江戸時代の紙漉き家屋を移築復元した建物の中では、和紙を漉く様子を見ることができました。 |
|
8月8日、8時半に武生のホテルを出発し、一乗谷を目指しました。県道32号を東へ進み、JR越美北線の一乗谷駅を過ぎたあたりで足羽川に出会いました。いきなり眼にしたのは16年7月に発生した洪水の爪あと。流された橋梁が宙に浮かんでいました。
足羽川洪水被害状況⇒ ●(国交省足羽川ダム工事事務所) |
|
県道を右に折れると一乗谷。朝倉氏が越前を支配した城下町のあったところです。城下は1万人以上だったそうです。しかし、織田信長に火を放たれ、灰塵に帰しました。 |
|
館の跡に建つ唐門。
豊臣秀吉が朝倉義景の善提を弔うために寄進したものだそうです。一乗谷の遺跡は平成3年に国の「特別名勝」に指定され遺跡公園になっています。発掘された武家屋敷や町並なども復元されていました。 |
|
一乗谷から足羽川に沿って国道158号を遡り、大野市から山あいに入って宝慶寺を訪ねました。
11時30分、山中の宝慶寺に到着。本堂でお参りし、宝物館をみたいというと雲水の方が案内してくれました。
陳列ガラスの中には道元禅師と開祖寂円の画像がかけられていました。 |
|
越前大野はそば処。そばを食べようと思いながら市内を走っていたら、美味しそうな店が眼にとびこんできました。
越前そばは大根おろしたっぷりの汁をかけて食べます。福井県一に選ばれるほどの蕎麦粉を石臼で挽き、大野の清水で手打するそうです。
そば処梅林⇒ ● |
|
お蕎麦に満足し、ゆったりした気分で国道157号を北へ進みます。
13時30分、地図に載っている平泉寺の場所に到着。でも目の前は白山神社です。別当寺だから白山神社の近くにあるのかと思ってましたが、どうも違うようです。
資料によると、「廃仏毀釈の際、平泉寺も仏教色を取り除いて白山神社として新たに出発することになり、仏像や仏教のための道具、堂や塔を手放してしまいました」とのこと。
ともあれ、見事な苔でした。 |
|
平泉寺の衆徒のなかに「東尋坊」という一番の悪僧がいました。他の衆徒たちは東尋坊を寺から追放するよう寺侍に依頼しました。頼まれた寺侍は東尋坊を三国見物に誘って酒を勧め、東尋坊を酔いつぶして海に突き落としました。
その場所が今の「東尋坊」だそうです。平泉寺には東尋坊跡の碑が建っていました。 |
|
司馬さんの泊った勝山市の旅館、板甚 |
|
勝山市をあとに永平寺に向かいました。「街道をゆく」では門前の賑わいを見て引き上げてしまってます。
参道では威勢のいい声で駐車場の客引きをしていましたが、15時を過ぎていたためか、門前の公共駐車場に停めることができました。 |
|
通用門(素っ気無い名前だなぁ)から入ると正面の吉祥閣は鉄筋コンクリート4階建て。ちょっと面食らいながら拝観料500円を納めました。参拝コースを示す矢印に沿って進むと、七堂伽藍を巡るようになっていました。 永平寺には七堂伽藍を中心に約70棟の堂羽が建ち並んでいるそうです。残念ながら禅宗について知識がないので、出家参禅の道場を観光的に見てまわって終わってしまいました。 |
|
17時30分、松岡町にある春日山古墳へ。古墳は町の中心部にある松岡公園に入ったところにありました。
小公園になっていて、石室はドームで覆われ、中を見れるようになっていました。 |
|
司馬さんは二本松山古墳をせめて遠望しようとして諦めたと記しています。公園にあった松岡古墳群案内図を見ると、いくつか谷を越えて行く遠い山のように見えたので、自分も諦めました。
あとで調べたら往復わずか3kmほど、二本松山も標高273mとのことでした。
松岡古墳群について⇒ ● |
|
18時、丸岡城
柴田勝家の甥の勝豊が築いた城で、現存する天守閣としては犬山城とともに最も古い形を残していることで知られています。
今日の行程はこれにて終了。今日は福井市内で泊ります。ちょうど足羽川の河原で花火大会が行われていました。 |
|
8月9日、福井のホテルを出発。市内の足羽山公園に謎の多い継体天皇の像があるというので行ってみました。 |
|
織田信長の一族発祥という織田町を経て宮崎村にある越前陶芸村へ。
10時過ぎに到着し、はじめに福井県立陶芸館で日本六古窯のひとつである越前焼についてお勉強しました。 |
|
越前町共同陶房の登り窯に立ち寄ったあと、藤田重良右衛門さんのたいら窯を訪ねました。突然の訪問にも快く案内をしていただきました。 |
|
たいら窯から戻る途中、切り妻屋根集落と呼ばれる美しい民家群を目にしました。切り妻屋根は雪深いこの地ならではで、さらに白い壁と黒い柱のコントラストが建築美を感じさせます。 |
|
陶芸村から織田を経由して海に出ました。越前海岸に沿って国道305号を進みます。越前岬近くの水仙ランドに立ち寄り、冷やした部屋に咲く水仙を見ました。
14時30分、三国町郷土博物館(みくに龍翔館)を訪れました。 |
|
館内に入ると吹きぬけのロビーに、実物の1/5で復元された北前船の模型が展示されていました。 |
|
三国町郷土博物館の最上階にあがると、九頭竜川の流れを眺めることが出来ました。
このあとは東尋坊に立ち寄ったあと、金沢へ向かいました。 |
|
|
|
⇒NEXT 蘇州 |