紀ノ川流域
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 堺へ出張したおり、翌日が休みだったのでレンタカーを借りて根来寺を訪れました。
 6月8日、堺から乗った阪神高速を泉佐野で降り、司馬さんの通った風早峠を越えるルートを選びました。
【根来寺は風吹峠の紀州側のふもとにある。峠の頂上が216mという低い丘陵で、古来、ここを根来街道が通っている】
と書かれていますが、実際はダンプの通行が多く、風情はあまり感じられませんでした。
 根来寺大師堂
 拝観料を納めて境内に入ると、まず弘法大師を本尊とする重要文化財の大師堂があります。司馬さんがそうしたように大師堂の縁を一巡してみました。
 豊臣秀吉の根来寺焼き討ちの際に撃ち込まれた火縄銃の弾痕が残っていました。
 覚鑁上人御廟にお参りしました。
 覚鑁上人は真言宗中興の祖と呼ばれています。高野山で大乗を唱え、新義真言宗と呼ばれる教義を唱えました。しかしその結果、高野山と対立し、紀ノ川流域の根来に移りました。
 聖天堂

【まわりの水景の庭こそ、覚鑁の”密厳浄土”を造形化したものといっていい】
と書かれています。
 浄土池に浮かぶお堂が聖天堂で、内部正面の朱塗の壇が有名な古くから伝わる本当の「根来塗」だそうです。
 根来寺の大門は文字通り堂々とした大門です。豊臣軍により焼失され、1850年に再建されたものだそうです。
 根来と言えば根来塗り。以前より興味があったので、聖天堂の中で販売していた盆を購入しました。
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