播州揖保川・室津みち
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 国宝姫路城。淡路島をまわったあと明石に泊まり、翌日久しぶりに訪れました。池田輝政が姫路城主となって大改修を行い、1610年に5重6階の大天守と3つの小天守をもつ現在の姿になったそうです。
 安芸の毛利氏に対する押さえだそうですが、その後400年間、戦さや戦災に遭わず、貴重な文化遺産ということで国宝に指定されています。
 ちなみに日本に国宝の城は他に3つ。松本、犬山、そして彦根です。
 因幡街道を揖保川に沿って北上しました。いまは国道29号線です。中国自動車道の山崎を越えてしばらくすると国道は揖斐川の右側(左岸)のなります。
 田井と杉ケ瀬の間にかかる井ケ瀬橋を渡らずに古い道を左に入ると、与位の洞門と呼ばれる岩山をくり抜いたトンネルがありました。
 鶴石

 播磨一宮である伊和神社は国道29号に面して森がありました。鳥居をくぐって森の中に入ります。
【伊和恒郷に神託があったとき、恒郷が行ってみるとこの石の上に鶴が二羽北向きで眠っていたという】
鶴石は本殿の裏手に祀られていました。
 因幡街道を伊和神社で折り返し、山崎の町に立ち寄りました。山崎には笹ノ丸城と長水山城という山城がありましたが、笹ノ丸城が不便なため台地に新城を築いたのが、現在の山崎城跡だそうです。
 この山崎城は、藩主が交代するうちに禄高が減り、城も陣屋に改められました。
 山崎藩の陣屋門は紙屋門と呼ばれ、左右には土塀が配されていました。
 如来寺 龍野町へ。
 揖保川に沿って南下してきた因幡街道は、山崎を過ぎると国道29号と別れ、県道26号に呼び名が変わります。揖保川を左に見ながら進むと、新宮から今度は国道179号となりました。
 鶏籠山の山麓にあたる龍野城に行ってみました。
 本丸御殿や城壁、多聞櫓、埋門などが復元されています。。
 揖保川と別れ、室津の湊へ。
 室津は歴史が古く、遣唐使船の船泊港だったり、江戸時代は参勤交代の寄港地だったりと湊の大きさ以上に栄えたようです。
 重厚な本瓦ぶきの屋並みが続きます。江戸時代に参勤交代の大名が泊まった本陣が多いそうです。
 石畳の町並みを散策しているうちに陽が落ちました。暗くなってからの室津も、なんとも風情があります。
 加茂神社
 室津港の南にありました。岬の丘の上にあり、室津の港を護るように鎮座しています。
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