大和丹生川街道
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 大和・壺阪みちを訪れ、十津川街道へ向かう途中に丹生川街道を経ることにしました。
 壺阪寺から国道169号を南下し、近鉄吉野線と交わったところが下市。東隣は桜で有名な吉野町です。古くから木工業が盛んで、特に割箸の歴史は、南北朝以前にまでさかのぼる事ができるといいます。
 全国の杉の割箸の15%くらいを作っているそうで、この小さな町からすると、すごい多いですね。
 樺ノ木峠

【下市の南のはずれから西南にゆく枝道があり、15分ばかりゆくと相当な高さになった】
 司馬さんのいう枝道は県道20号。しばらく行くと切り通しになった峠があり「樺ノ木峠」と書いてありました。
 唐戸にて

【小高い所には白亜に勾配の深い屋根をかぶせた城郭のような真宗寺院があり、家々の配置に秩序があって、日本の村里のなかでも景観の美しい村の仲間に入るだろうと思われた】
 下市町と西吉野村の境にある唐戸の集落について司馬さんは絶賛です。
 十日市

【二つの川が合流している箇所がある。この山間にあって十日ごとにこの合流点で市が立っていた。渓流の合流点に市が立つというのは、いかにも山里らしい】
 西吉野の大山塊のなかの山里といった風情がありました。
 このあと山を下ると国道168号十津川街道に出ました。大塔村、十津川村を経て和歌山に向いました。
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