肥薩のみち
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 田原坂

 熊本で泊り、翌朝、15kmほど北にある田原坂を訪ねました。
 両側の樹叢は今でも薩摩軍があらわれそうな気配でした。
 田原坂 大樟

 幹の中に西南の役当時の銃弾を沢山巻き込んでいるといいます。
 弾痕の家

 もとは作田さんという家。
 かちあい弾

 田原坂資料館には西南の役で使用された大砲や小銃、古い写真などが展示されています。そのなかでも眼をひいたのが「かちあい弾」
 薩摩軍と官軍、双方の撃った弾が空中で衝突したものです。
 官軍のウイスキー瓶

 薩摩軍は芋焼酎、官軍はウイスキーだったとか。
 熊本城

 加藤清正の築いた熊本城は、石積みの技法(はね出し)という面では日本一の名城だそうです。
 肥後の石橋 通潤橋

 江戸期は平和な時代が続きましたが、石積みの技法を絶やさぬように石積みの橋を各所に造り続けたそうです。
 ちなみに日本橋や皇居二重橋も肥後の石工の作品。
 球磨川

 鹿児島空港からレンタカーを借りて訪れました。
 人吉城址

 球磨川に面して石垣が残っています。
 青井神社 人吉
 人吉から大口へ南下します。
 平成16年春に久七トンネルという九州一長いトンネルが完成しました。3945mだそうです。
 うっかりトンネルに入ってから気づき、鹿児島県側に入ってからUターンして旧道を進みました。
 【ヨーロッパの国境標のような姿】と記している「県境の碑」は左の路傍にありました。
 曽木の滝

 川内川にある馬蹄形をしたこの滝は幅210m、落差12mと横のスケールが大きく、東洋のナイアガラとも言われているそうです。

 滝の下流にはレンガ造りの曽木水力発電所跡があります。水辺に佇んだ廃墟は、なんとなくヨーロッパの古城の雰囲気でした。ダムの水が放流される一時期だけ姿を現わすそうです。
 大口から人吉街道を南下しました。大口街道とも呼ばれるのか、白い標柱が建っていました。
 今晩は国分のビジネスホテルに宿泊。
【薩摩には「馬ンまら」というこの国第一等の銘菓がある。あまりにも直接的で婦人客が卒倒するといけないという意見があったらしく、いまでは「春駒」という名前にかわっている】という銘菓春駒
 姶良郡蒲生町の竜ケ城

 磨崖梵字を探しました。観光地ではないので親切な案内板は見当たらず、少し迷いました。
 見当をつけて竜ケ城趾から小径を下っていきます。
 ありました。
 磨崖梵字
 岩に刻まれた梵字は1700もあるそうで、1箇所にあるものとしては日本最多だそうです。
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