安芸市土居廓中
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 安芸市を代表する野良時計。
 説明板によると、まだ家ごとに時計がなかった明治のはじめに大地主だった畠中氏がアメリカから掛け時計を取り寄せ、それを分解して仕組みを研究し、自作の大時計を作ったのだそうです。
 安芸駅近くのホテルを出発し、野良時計や土居廓中と呼ばれる武家屋敷を目指しました。野良時計近くでは水路を巡らせた趣のある町並みに出会いました。
 野良時計の北側一帯が土居廓中。山内一豊の土佐入府ののち、安芸城を任されたのが土佐藩家老の五藤為重。安芸城の周囲に住んだ家臣たちの屋敷町が土居廓中です。
 土佐藩の家臣は、上士と郷士に分けられていたことは有名ですが、上士の屋敷地区である土居廓中には農民や商人は簡単には入ってこれなかったそうです。
 土居廓中から少し離れた山すそに三菱財閥の創設者、岩崎弥太郎の生家があります。
 吉田東洋の元で坂本龍馬らを探索したり、逆に海援隊の経理を担当したり維新の動乱期を生きた弥太郎ですが、新政府による藩札の買い上げを事前に知る立場を利用し、事前に買占めて明治政府に買い取らせたことが財閥としてのし上がっていくきっかけと聞くと、今で言うインサーダー取引かなぁ。
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