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五條市本町 |
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五條市を訪れたのは12月28日。熊野古道を歩いたあと十津川街道(国道158号)を北上し大山塊を越えて到着しました。古代より交通の要衝であった五條ですが、天誅組の代官所襲撃事件で興味をもっていました。
新町通りには白壁を黒く覆った家並みが続いていますが、この理由は白壁王の事件(※)に起因するということでした。 |
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五條市は、古くから大阪と紀伊、伊勢を結ぶ交通の要衝でした。東に向かう伊勢街道、西へ向かう紀州街道が出会う場所には石柱が建っていました。 |
(※)白壁王と井上内親王のはなし
聖武天皇の長女である井上内親王は、天智天皇の孫の白壁王に嫁ぎましたが、白壁王は高野新笠という夫人との間にもうけた山部親王という子がいました。
白壁王が光仁天皇として即位すると出自の高さから井上内親王が皇后になり、井上内親王の産んだ他戸親王が皇太子となりました。
異母兄の山部親王を推す藤原氏は「井上皇后母子が光仁天皇を呪い殺そうとしている」という噂を流し井上皇后母子の官位をはく奪し五條に流刑します。幽閉された井上皇后母子は、五條で亡くなりました。
藤原氏に推された山部親王は桓武天皇として即位しますが、その後、疫病や天変地異が絶えず、人々は井上内親王の祟りだと恐れ、桓武天皇は五條に御霊神社を建立しました。
そのため五條では、土蔵を建てる時に井上内親王の霊が白い壁を見て白壁王を思い出すと可哀想だということで黒く覆うのだそうです。 |
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